こんにちは!
前回の記事では、ユーザーからの入力を受け取る scanf の使い方を紹介しました。
今回は、C言語で「条件によって動作を変える」ための大事な仕組み、if文について解説します。
✅ if文とは?
if文 は、「ある条件が当てはまるときだけ、この処理を実行してね!」という分岐処理を行う構文です。
たとえば、
- テストの点数が80点以上なら「合格」と表示
- 入力された年齢が20歳以上なら「成人」と表示
といったように、状況に応じて実行内容を変えられるのが if文の強みです!

🧾 基本構文
以下がif文による条件分岐の基本です!
しっかりマスターしましょう!
if (条件式) {
// 条件が「真(true)」のときに実行される処理
}
- if のあとに 条件式 を () の中に書きます。
- その条件が成立(=true)したときだけ {} の中のコードが実行されます。
💡 実例:点数が60点以上なら「合格」と表示する
以下のプログラムを実行してみよう!
#include
int main() {
int score;
printf("点数を入力してください:");
scanf("%d", &score);
if (score >= 60) {
printf("合格です!\n");
}
return 0;
}

実行例
点数を入力してください:75
合格です!
🔍 コード解説
- if (score >= 60):scoreが60以上のときに{}の中の処理が実行されます。
- < や >= といった比較演算子は、2つの値を比べるために使います。
📘 よく使う「条件式(比較演算子)」
以前、算術演算子について解説した記事で演算子にはいろいろあると言いましたが早速出てきましたね!
【初心者向け】C言語で計算してみよう!+−×÷の基本と変数の使い方を丁寧に解説
以下に示す記号はif文を使う時によく出てきます!
記号 | 意味 | 例 | 結果 |
== | 等しい | x == 5 | xが5と等しい |
!= | 等しくない | x != 5 | xが5と等しくない |
> | より大きい | x > 10 | xが10より大きい |
< | より小さい | x < 3 | xが3より小さい |
>= | 以上 | x >= 0 | xが0以上 |
<= | 以下 | x <= 100 | xが100以下 |
💡 =(代入)と ==(比較)は全くの別物です!初心者のうちは間違えやすいので注意!
🧠 少し応用:if文の中で計算結果を判断
少し応用的なプログラムも見てみましょう!
#include
int main() {
int a, b;
printf("2つの整数を入力してください:");
scanf("%d %d", &a, &b);
if (a + b > 10) {
printf("合計は10を超えています。\n");
}
return 0;
}
このように、if文の中には計算式も書くことができます!
🚨 if文を書くときの注意点
よくあるミス | 正しい書き方 |
if score >= 60 と書いてしまう | 正しくは if (score >= 60) ←()が必要 |
= と == を間違える | 比較には==を使うこと |
{} を省略して複数行書く | 1行だけなら省略可。しかし、初心者のうちは基本通りに{}をつけよう |
📝 まとめ
- if文 を使うと、条件によって処理を分けることができる!
- 条件式の中では比較演算子(==, >=, < など)を使う
- if (条件式) { 処理 } の形をしっかり覚えよう
【次回予告】if文の応用編
次回は、条件が複数ある場合の書き方(else, else if)について詳しく解説します!
「60点以上なら合格、それ以外は不合格」など、より実用的な判定処理をマスターしましょう!
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