C言語における「条件分岐」は、プログラムの流れを分けるための重要な機能です。前回の記事では、if文だけを使って「1つの条件」を満たすかどうかを判断する方法を紹介しました。今回は、複数の条件に応じて処理を変えるときに使う else if 文について詳しく解説します。
🧠 この記事でわかること
- else if 文とは何か
- else if を使った複数条件の分岐方法
- 実際のコード例とその動き
- よくあるミスと注意点
✅ else if文とは?
else if 文は、「もしAがダメなら、Bはどう?」と、複数の条件を順番にチェックしたいときに使います。
前回の if 文では、1つの条件しか判断できませんでしたが、else if を使うことで、いくつも条件を設定できるようになります。

📝 基本の書き方
以下がelse if構文の基本の書き方です。
基本をしっかり抑えておこう!
if (条件1) {
// 条件1が真(true)のときの処理
} else if (条件2) {
// 条件1が偽(false)で、条件2が真のときの処理
} else {
// どちらの条件も満たさなかったときの処理
}
💡 具体例:点数によって評価を変える
以下は具体的な使い方です。
プログラムを書いて実際に実行してみよう!
#include
int main() {
int score;
printf(“点数を入力してください:”);
scanf(“%d”, &score);
if (score >= 80) {
printf("評価:優\n");
} else if (score >= 60) {
printf("評価:良\n");
} else {
printf("評価:不可\n");
}
return 0;
}
🔍 解説
このコードは、ユーザーが入力した点数によって評価を出力します。
- 点数が80点以上なら「優」
- 60点以上80点未満なら「良」
- それ未満なら「不可」
条件は上から順に評価され、最初に当てはまった条件のブロックが実行されます。条件に当てはまるものがなければ、else の処理が実行されます。
❗ 注意するポイント
- else if は if の後にしか使えません。
- 条件は上から順番に評価されます。一度条件が真になったら、それ以下の分岐はスキップされます。
- else は最後に1つだけ書けます(省略も可能)。
🌀 フローチャートで理解しよう
以下の図のように、else if を使うと処理の流れを段階的に分けていくことができます。

👶 初心者へのメッセージ
プログラミングの基本は「判断すること」です。if と else if を使えば、「もし〜だったら」のように、現実の状況をプログラムに落とし込むことができるようになります。
今はまだ難しく感じても、実際に手を動かしてみると理解が深まります。ぜひ今回のコードをコピーして、自分の好きな条件に書き換えて遊んでみてください!
🔚 まとめ
- else if を使うと複数の条件を分けられる
- 条件は上から順番に評価され、1つだけ実行される
- else を最後に使うと、「どの条件にも当てはまらなかったとき」の処理が書ける
📌 次回予告 switch文の条件分岐も使ってみよう!
次回は、switch文を使った条件分岐の構文を説明していきます!
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